アサーションについて
アサーションとは?
アサーションという英語は、通常「主張する」という意味で使われます。
ただ、コミュニケーションや人間関係の話で使われるときには少し意味あいが違ってきます。
ある方の言い回しでは、「さわやかな自己表現」という言い方になります。
研修などでも、よく取り入れられている概念です。しかし、実際の現場で、使いこなすのはなかなか大変です。
アサーションの歴史
さて、そもそもアサーションの始まった経緯からみてみましょう。
1960年代、アメリカでの人間性回復運動、人権差別撤廃運動がそのきっかけとなりました。
なかでも、その中で精力的に活動し暗殺されたキング牧師の影響を大きく受けています。
この際に、人権としてのアサーションを強調し、アサーションが広められました。
日常の会話を考えてみましょう。自分の気分が悪い時や不安定な時、ついつい相手に対して、けんかごしになったりしませんか。
そうなると、ついつい攻撃的になり、相手とはうまくいかないですね。
最近あちこちで問題化している「ハラスメント」となどもその典型的一例でしょう。
また、この新型コロナで皆型変な時に、「自粛警察」のごとき動きが出てくるのもそのたぐいでしょう。
かといって、
何も言わず、じっと耐えているだけでは物事は解決しません。
自ら積極的にかかわらず、どちらかというと、物事が水ぎ去るのを待とうとする場合もあります。
相手への、攻撃にはなりませんが、物事の解決へは進めません。
かえって、逆効果になることすらあるかもしれません。
前者の場合には、「Im OK。You are not OK」。後者の場合は、「I
m not OK. You are OK」という立場になります。アサーションは、IもYouも、OKになる立場になります。
アサーションとは、
「人は誰でも自分の意見を表明する権利があるという立場からに基づく、適切な自己表現」ということになります。
言い換えれば、「人間関係を構築するためのコミュニケーションスキルの一つ」ということになります。言葉では簡単ですが、いざやるとなると中々大変ですね。
肝心なことは、自分自身の心身のありようが落ち着いていることが重要になります。また、自分自身の考え方や思い込みにゆがみが生じていると、それが非言語となって表れてしまいます。
態度や表情、ちょつとしたしぐさで、コミュニケーションがゆがむことも多くあります。「売り言葉に買い言葉」などという表現が端的に示しています。
街中でも、ちょつと肩がぶつかっただけで、殺人にまで這ってしてしまうケースなども過去にはありました。
相手の気持ちや立場、その時々の状況などにあったコミュニケーション
人間交流の達人は、明るく前向きな方が多いです。また肩ひじ張らず、誰に対しても低姿勢で、偉そうなそぶりは微塵もありません。その方と、あっているだけで温かくなるムードを持っています。
背伸びすることなく、まずはそういうイメージで、会話を楽しむ。
お互いが温かくなって会話を終えられるように、心がけることが大事ではないかと思います。
まずは、日ごろから「ありがとう」を増やしてみませんか。
自分に対しても相手に対しても・・・。