唇について
唇の話
1980年、私が大学3年生の時です。「唇よ熱く君を語れ」という
渡辺真知子さんの曲が大ヒットしました。私も大好きな曲の一つです。
さて、この唇、まさに口を震わせるという字ですね。
唇の起源は、元々は内臓といわれています。
非常に敏感な感覚器官でもあります。
口唇音
赤ちゃんは、何でも舐めてしまいますが、
唇の感覚で安全かどうかなどを確かめているところもあるようです。
また、唇を使って発音する言葉は、口唇音と言います。
「まみむめも」、や「ばびぶべぼ」です。
試しに、口を開けたままで、これを発音してみてください。できる方は、非常に少ないと思われます。
腹話術師のいっこく堂さんのような方は、これが出来るのであんな事が出来るのでしょうね
マ行の秘密
さて、例えば、このマ行には、「ママ」という言葉があります。
この、ママは、実は世界中で使われています。
アメリカでは「マミー」、フランスでは「ママン」、中国では「マー」、イタリアでは「マードレ」ロシアでは「マーマ」などです。
これは哺乳類特有の発音の方法なのです。
また、不思議なことに、赤ちゃんをあやす時には、「ばびぶべぼ」が多くはないでしょうか。
赤ちゃんが、話している言葉も、最初は、この辰音が多いことも何かしら興味を引かれます。
言霊にも関係が・・・
日本古来の言霊の考え方では、この
「マ」は、母なるもの、根源的なものを意味します。
また「真」の意味もあり、本物、真実を示しているのです。
反対に、口蓋音というのがあり、これは「かきくけこ」「がぎぐげご」です。
鳥類や爬虫類などの鳴き声に多く見られます。
かつてよくTVでもやっていた怪獣の名前、実は口蓋音が多いですね。
「ゴジラ」「ガメラ」「ギャオス」などなど。
また、鳴き声も「ギャー」「ガオー」みたいな感じではないでしょうか。野性感あふれている感じしませんか。
半面、赤ちゃんをびっくりさせたり笑わせたりする時には、「いない、いない、バー」ですね。
このように、唇を通して、皮膚感覚や、音、雰囲気などにかなり影響していることもわかります。
また、口角を上げてにっこりすると、良い笑顔に見えたりしますね。
心身の健康は、
こうして体の各部分と全体に大きなかかわりを示しています。
赤ちゃんには、ほおずりやほっぺに「チュ!」などよくしますね
スキンシップも、唇や表情よく使います。
人間関係のポイントの一つに、唇も大きな影響があることも心の片隅に置いておきましょう。
「熱く自分を語っている」のです。