ピグマリオン効果
ピグマリオンの力
ピグマリオン効果というのは、教育心理學の用語となっています。
教師の期待によって、学習者の成績が向上するという事です。
もともと、ピグマリオンとは、キプロス島で生まれた王の名前です。
彼は彫刻家で理想の女性像を作ります。その美しさに本当に恋をして、
愛の女神アフロディーテに命を吹き込んでくれるよう懇願し続けます
それを知ったアフロディーテは、その熱心さに心を動かされ、その彫刻像に命を吹き込んだのです。
その後、めでたく結婚し、パモスという娘を設けるというお話です。
戯曲や映画で有名に
これを題材に、1913年に、ジョージ・バーナードショウが、「ピグメイリオン」という戯曲を作ります。
その後、これをモチーフにした有名な「マイフェアレディ」というミュージカルになります。
のちには映画化もされ、かのオードリー・ヘップバーンが登場しています
1990年には、「プリティウーマン」という映画も大ヒットしました。
リチャード・ギアとジュリア・ロバーツ。
軽快な音楽とともに、アメリカンドリームを実現していく彼女の姿に勇気づけられた方も、
多いのではないでしょうか。
周りの人から、期待を受けるというのは、プレッシャーにもなりますが、
それなりにやる気が出たり、意欲を増す効果もあります。
また、徐々にできるようになると、その立場や状況がさらに自分を後押しすることも良くあります。
立場や地位が人を作るという現象です。
自己肯定感をはぐくむ
最近では、自己肯定感という言葉もよく使われます。
もともと、持っていた自分の良さに気づいたり、自分ではそれほど自信がなかったことに、
改めて気づくとよい結果を生むことがあります。
丸ごと、自分を受容していくことになるからです。
何かしら、「自分がこうなりたい」「必ずこうなってみせる」という気持と、
周りにいる先達が、それを後押ししてくれる、見守ってくれているという状況が良い結果をもたらすでしょう。
あなたなりの理想像を作って、
それを期待してくれる「先生」「師匠」「憧れの人」などに思いをはせるのもいいでしょう。