心の三毒について

仏教では、「貪(とん)、瞋(じん)、痴」の3つを三毒と読んで、心の汚れとして取り除くように戒めています。

最初の「貪」は、、むさぶるような欲のことになります。このような必要以上にむさぼるあくなき欲のことを言います。したがって、貪欲という言葉は、あまりいい意味とは言えないようです。

次の、「瞋」は、怒りのことです。些細なことでかっとなるようなものではありません。
いつまでも心の底で火が燃えているような怨念と言えるほどの怒りです。

Aさん
Aさん
怒りは怖いですね


さらに、瞋縛(しんばく)は、怒りに縛られて身動きが取れない状態です。
そして、瞋恚(しんに)とは、恨みの感情が強い怒りのことになります。これは、目を三角にして怒るような怒りです。

この「瞋恚」のことを、仏教では「人の火をとりて風に逆らえば、自ら身を焼くごとく・・・」とあり、自分自身を滅ぼす恐ろしい怒りのことです。

最後は、「痴」です。本来的には、智慧なき嫉妬のことです。こうなると、正しい判断さえも出来なくなります。嫉妬は怖いもので、あらゆる判断を狂わせることになるのです。

こうした、心の汚れは奥底に潜んでいるため、これを取り除けと仏教では諭しているのです。その中でも特に、怒りは避けるべきとされています。

この3つがあると、がけっぷち立った時、あきらめの気持ちが出やすいのです。
目の前の、崖をどういうイメージで見ているかどうかが大事になります。

大きな災難や災害などに遭遇した時、今現在困難な状況にある自分自身の気持ちの中には、上記のような気持ちはないでしょうか?

こういう時にこそ、気持ちを切り替えて大きながけを、どう乗り越えるか、どうやって上るか、う回路はないか?という余裕のような気持ちを持つことが大事になります。

Bさん
Bさん
ゆとりって大事ね!


批判、卑屈、他人への怒り等々は、決して功を奏しません。
そういう時には、落ち着いて、崖のイメージを切り替えてみることにチャレンジしましょう。

そういう気持ちになれば、脳のほうも健やかな成長をしていくようです。