良い気づきと、悪い気づき
気づきについて
「気づき」という言葉については、過去にも触れてきました。
「後の祭り」とか、「後悔先に立たず」という言葉は、誰でも知っていますが、
それを事前に防ぐことはなかなかの難問でもあります。
ついつい、我々は自分自身の「思い込み」を作ってしまうようです。
その背景には、生まれ育った環境や、親との関係性、もともと持っている自分自身の本質的な特性なども影響しています。
例えば、道を歩いているときにこんなことはないでしょうか。いつもの道すがら、ポツンと空いている空き地を見つけます。さて、ここには、以前何があったのか?思い出せないことはありませんか?
毎日見ている、硬貨一つとっても、その図柄を絵にしてみてくださいと聞かれると、大半の方々は正確に書けないのが普通です。
何度も聞かされている苦言や忠告でも、中々きちんと守ることが難しいこともあります。
慣れると、聞き流しますよね
このように、
知らないうちに我々が、なんとなく見逃しているようなことが
結構重要なポイントになります。
現場のある会社では、特に安全が重要視されます。
労働災害を無くすために、様々な取り組みがなされ、春と秋には大々的なキャンペーンも行われています。
しかし、中々事故は0にはなりません。
事故の大半は、「ヒューマンエラー」が原因であることがわかっています。
一回の死亡事故の背景には、300ケースのひやりとする場面があると言われています。
有名な「ハインリッヒの法則」です。
ちょっとした気のゆるみや、心身の疲れの他、やっているつもりで、
「ついつい」とか、「やった気になっている」とかという事もあります。
気づきには、様々な落とし穴や、盲点がある
ことをまずしっかりと自覚することが大事です。
指さし呼称も有名ですが、指をさしていても、その先の現場への意識が欠けてくると非常に危険です。
傷ついてから「気づく」のでは手遅れになります。
なるべく、大ごとになる手前で「気づく」ためにも、
心身のリラクセーションなど、前向きな対策を日常から意識して「気づき」を高めたいものです。