行動変容のテクニックについて
行動ステージ
先日に続いて、行動変容についてのお話です。
行動ステージには、前述のとおり6つも段階がありました。
そのステージと合わせて、行動を変容させるためのプロセスに関してです。
上記のステージの初期段階には、考え方へのアプローチ。
後期ステージでは、行動の強化へのアプローチが主体となります。
まずは、「意識の高揚」。
自分自身と課題に関する方法を集めることです。
次には、「社会的開放」。
問題行動をとらないような、社会的選択肢を増やす方法です。
そして、「情動喚起(感情体験)」。
問題と解決策に対する感情を体験したり、表現したりすることです。
そのうえで、「自己の再評価」。
自分自身と問題に対する気持ちや考え方を評価すること。
次は、「コミットメント、自己解放、宣言」など。
行動変容をすることを選択、または決意する。
あるいは、行動変容できるという能力を信じる事になります。
「逆条件付け」
問題行動の代わりとなる他の行動を実行するという事。
さらに「環境統制、刺激統制」。
問題行動を引き起こす刺激を避けること。
その結果として「褒美」。
行動変容できたことに対して自分に褒美を与える。
あるいは他人から褒美を受け取るなど。
最後は、「援助関係の利用」。
支援者からの援助を得るとなります。
人それぞれ、その時々においておかれているステージが違います。
全員に同じようなアプローチをかけても、その反応は当然さまざまに分かれてきます。
日常的にこのようなことが起こっているでしょう。
各人のステージに合わせた誘い方や、実行のさせ方をうまくとらえて、
伝えたり、指導したりすることが必要だという事ですね。
特に、初期の段階では、
中々意識が前向きに変わらない状況下にいる時です。
こういう時には、特に自分自身の行動や考え方に集中して振り返ることが大事になりますね。
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