人生の意味について

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1.コロナ禍に思うこと

八尾です 
八尾です 
自宅軟禁、もう半年です!

去る2月28日が、最後の東京出張となっている。その後、現在(8月末)まで自宅軟禁状態が続いている。ここ10年来、全国各地を飛び回るのが当たり前で、つい3年ほど前は、全都道府県制覇などと喜んでいた自分がいた。

今までにも、東北の震災や、リーマンショックなどで、大きな影響を受けてきた。しかし、これだけ、長期にわたり身動きが取れない状況は初めてだ。

思えば、易学などの学びから、ここ数年は世界的な大転換期だなどと、人には語っていた。

しかし、実際にこのような形で現実化するとは、考えもしていなかった。特に、現場を重視し、人と人との触れ合いを信条にしてきていただけに、ショックも大きいものがあった。また。自分自身がメンタルの支援をしている立場からしても、ここでうろたえるわけにはいかないという、創立当初の時代を思い返したりもしていた。

この変化の中で、世界中、すごいスピードで生活も一変しようとしている。大きな打撃の反面、今までできなかった、やっていなかったことが、現実化している。自分自身、まさかリモートでの面談や研修をやるなど、2月ごろには頭の片隅にもなかった。

みんな、そんな感じですよね!

Aさん
Aさん
多くの困難の中での、様々なせめぎあいが目の前に存在している。

その中で、個々人がどう考え、どう乗り切っていくかか、新たな生活様式をどう作っていくか、私たちに課せられた宿題なのだろう。

幸い、現在の携帯やPCの性能は目を見張るものがある。私が新入社員のころのオフコン、ワープロ、ポケベル時代とは格段の差がある。

あの頃だったら、たぶんテレワークやリモート会議は、余程大きな組織や国家レベルでないと、出来なかっただろう。

そう考えれば、タイミング的には、ある意味良かったのかも知れない。

半面、長引くにつれ、人と人とふれあいの重要性の認識もより増してくるだろう。

人が恋しいですね!
Bさん
Bさん

2.フランクルという人について

フランクルと聞くと、「夜と霧」を思い出す方も多いことだろう。あの悪評高いアウシュビッツ収容の辛い収容経験をもとに書かれたものである。私自身も初めて読んだ時に、胸が張り裂けそうな、強烈なイメージが残つている。コロナコロナと騒いではいるが、あの忌まわしい戦争には到底及ばないだろう。あれから、まだ70数年しかたっていない。

いつガス室に送られるかもわからない、過酷な収容所で暮らす日々など想像さえできない。日常的に殺し合いが繰り広げられ、次々と知り合いがなくなっていく日々。毎日のように空襲警報にさらされ、雨あられの焼夷弾の恐怖。今までTVのドキュメンタリーで、戦争の画像を数々見てきたが、その壮絶さをはかり知ることは難しい。

さて、話をフランクルに戻す。上記の「夜と霧」と戦争や収容所との結びつきが強い方も多いことだろう。ただ、フランクルの人生の意味を語る心理学は、もっと早い時期に芽生えていたと知り、驚いた。

彼はなんと4歳の時に、すでにそれを考えようとしていたというのだ。

信じられない!
Bさん
Bさん
そして、14歳の時には、ある種の神秘体験をし、思い芽生えるものがあったという。

さらに、17歳になると、哲学学校で「人生の意味」の講義までしている。現在の藤井聡太君なみのスーパー高校生であったようだ。

24歳の医学生の時には、「青少年相談所」を設立し、その後も八面六臂の活躍をしている。彼が後に経験する収容所体験のずっと以前のことで、彼が収容されるのは、39歳のずっと後になってからのことであった。

 収容所での、数々の経験も影響はしているだろうが、それよりずっと以前から、彼なりに人生と向き合っていた事実を知って、驚きと脅威を感じざるを得なかった。

ちなみに、その収容所で、彼は一人の妹以外の、すべての家族を失っている。

八尾です 
八尾です 
4歳で、人生を考えるとは!!

3.フランクル心理学の概要について

フランク理心理学の要点は次のようなものである。

「どんな時にも、人生には意味がある」

「なすべきこと、満たすべき意味が与えられている」

その、「何か」は、私たちによって発見され、実現されるのを待っている。

悩んでいるとき、苦しい時、上記の言葉は、我々に、一条の光のようなものをもたらしてくれないだろうか?

自分自身の体験で言うと、初めての息子が、重度の障がい(精神薄弱)と知った時のことを思い出します。大きな衝撃と絶望感にさいなまれるのは当然。そして、「なんで、この子が?」という悲しみに襲われます。そして、徐々に、この子にも生きている意味があるのではという考えにならざるを得なくなる日が来ました。

さて、当時17歳のフランクルは、

人生を深く考え、問いかけられている「意味」について答えていくのは、自分たち人間である

と語っている。

なんともすごいセブンティーンだ。
Aさん
Aさん
彼は、人間はその人が実現すべき意味によって動機づけられていると考えた

それは、ほかの心理学のように「心の内側」にあるのではなく、「心の外」にあり、それが人間の心に呼びかけていると説いている。その呼びかけに答えるところに人間の「こころ」の本質を見出している。

現代人の心の巣くう虚しさを、彼は「実存的空虚」あるいは、「実存的フラストレーション」

と名付けた。急性型は、「絶望感」。慢性型は、「退屈型」になる。

八尾です 
八尾です 
今まさに、この両型に分かれた対処をしている人たちも多くはないだろうか?
一方で、幸福だけを追い求める「幸福主義」も、かえって幸福を妨げ、自己矛盾につながることもあると指摘

している。

このような考え方の人たちも、多いことでしょう
八尾です 
八尾です 
ここは、一つ先を見据えて、しっかりと対峙したいものですね

4.自分自身への問いかけの方法

フランクルの言う「意味」は、一回限りの「時の要請」

「今・ここで」「ほかならぬお前がなすべき」だという、一回性と独自性を強調している。

まさに、今100年に一度の大きな渦の中に巻き込まれている。

その中で、自分自身の生きる意味をじっくりと考えている良い機会ではないでしょうか?

彼の言う3つの価値領域は次のとおりである。

創造価値・・・あなたに創造されるのを待ってる仕事や芸術作品など

体験価値・・・自然や芸術の体験、誰かを愛する体験によって得られる価値。

真善美の体験や人との出会いによって、世界から何かを受け取ることによって実現される価値

態度価値・・・自分自身ではどうしようもない状況、変えることのできない運命に直面した時、その窮状に対してある態度をとることによって実現される価値。

*この3つ目は、特に今のこの状況にまさにぴったり当てはまる言葉ですね!

*自問自答してみましょう!

「あなたは、自分の人生から、何をすることを求められていますか?」

「この人生で、あなたがなすべきことは何だと思われますか?」

「あなたの人生で、あなたに発見され、実現されるのを待っている「意味」とは、どんなことだと思われますか?」

*3つの価値の発見を促す質問

「何か、あなたのことを必要としていることはありませんか?」(創造価値)

「誰か、あなたの仕事を必要としている人はいませんか?」(体験価値)

「現在八方塞がりの絶望的状況の中で、あなたに出来ることは何かありませんか?」

(態度価値)

八尾です 
八尾です 
今現在、日々私も自問自答しながら、過ごしています

5.私自身の自省をこめて

自宅待機して早半年、正直、うろたえ、苦しみ、悩む時期もありました。

ただ、時間経過とともに、ある意味少しずつ落ち着いてきました。

この間の経緯を、自分なりに整理してみました。

①最初のひと月ぐらい(えー!なんで?唖然。)

正直どうしてよいかわからず、ただただ様子を見守ることしかできなかった。

このころは、まだ楽観的で夏場過ぎには何とかなるだろうぐらいの気持ちだった。

世界的に、爆発的に増加するとは考えもしていなかった。

②緊急事態宣言以降(これはヤバいかも!今後どうするか?不安)

緊迫感が増してくる、地元富山でもいち早くクラスターも発生。お取引先とも中々メールすらできにくい状況が続く。入所している長男も施設待機でのため、帰省できなくなる。関東にいる次男も同じ。自宅には、高齢の儀父母がいるため不安も増加してくる。

今まで全く知らなかったリモート会議のシステムや、ブログ、YouTubeなどの知識吸収やWeb対応の準備を本格的に始める。PC嫌いな私にとっては、知らないことだらけだった。

年間100日以上出張していた体が中々現状になじまず、心身がやや不安定の時もあった。

そんな時、親しい方々とのリモートでの面談、オンライン飲み会などで、かなり勇気と元気をもらえた事も大きかった。またそれが結果的に、システムへの慣れにも役立った感が強い

不安とやる気の交錯している時期だった

③長期化が見え始めた(もう、腹を決めるしかない!自分なりの道を探そう!)

そして今、次へ向けたチャレンジをしている最中です。

*まずは、自分の心を揺るがすような情報には触れない

特に不安をあおるだけのマスコミ、とか、根拠のはっきりしないネットの情報など

これは、特にお子様や高齢者の方には、ぜひお勧めです

そして、人との比較をやめる。人の動向や言葉に振り回されないことを意識する

*日々のルーティーンをしっかりと守る

特に、私は毎日日曜日のような日常となり、これを重要視しています。

出張時にも毎日早起きしてやっていたウォーキングに加え、日々の生活パターンに自分なりのルーティーンを決めて取り組んでいます。

週2-3回の買い出し、昼夜食の準備も、かなり品目も増え高度化してきました(笑)

今まであまり熱心にできなかった剣道の稽古は、なんと現在週4回。マウスガードにマスクをつけて、不自由な中での過酷さもありますが、体力増進に加え、メンタル面でのかなりの支援となっております。

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儀父母や妻にも、定例的な運動を進めており、これは一般の皆様にもぜひお勧めしたいことです。

人との交流ともなりますし、何より免疫力向上にもなり、役立つと思われます

特に最近の猛暑で、自宅にこもつている高齢者の方々には、何らかの工夫をしながら体を少しでも動かせるように、家族で支援できることを願います。

*リモートの活用

7月中旬ぐらいから、お取引先様からの返信も増えつつあります。当初は、どこもみな足元の対応に追われ。私のような立場の者は、どうしても後回しになることは世の常で、この時を待っておりました。

一方、そうはいってもとりあえずは、リモートでの対応でという方向性です。

今の課題は、自宅での対処の場合、どうしてもセキュリティと家の雑音を拾ってしまうという課題があります。そこで、貸会議室を利用しながら、対処もしていくという新たな方法も取り入れていきます。

関東の次男とも、時々リモートでのやり取りで、近況を取り合ったりしています。

どうしても会いたい仲間には、時々オンライン飲み会のお誘いをして、楽しめる余裕も少しは出来てきました。

*新しい展開へ向けて

まだまだ、終息には時間がかかりそうです。

事業でも今後の自分自身の在り方についても、

フランクルの言葉も借りながら、見直すべき良い時期に遭遇したと感謝しつつ

自分なりの人生の「意味」を再確認していきます。

皆様も、それぞれ事情や状況も違うでしょう。

自分なりに、改めて人生の「意味」について、考える時間を設けられてはいかがでしょうか?

八尾です 
八尾です 
お互い、感染、夏バテ、熱中症に気を付けながら、アフターコロナを目指しましょう!

*参照文献:フランクルのお話は、主として以下の文献から引用させていただきました。

諸富先生自身も、様々な人生体験をお持ちで、様々なご著書があります。

ご興味のある方は、是非ご参照ください

「フランクル心理学入門 どんな人生にも意味がある」 諸富祥彦著 コスモスライブラリ