AIの急速な進化に合わせた組織支援の方向性

――AIに任せること、人にしかできないこと。その両方から組織を元気にする

AIの進化を見ていると、「少し前までの常識が、もう通用しない」と感じることが増えてきました。

実際、この一週間を見ても、AIと人材育成をめぐる動きはさらに加速しています。

8月29日には、山口県内の企業・団体などを対象にした

「AIトランスフォーメーション人材育成事業2026」

の募集が発表されました。

参考・出典:2026年8月29日発表の山口県DX・AI人材育成関連情報

(プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES)、

また、8月28日に発表された教育DX関連の取り組みでは、AIによってテキスト教材、動画用スライド、

ナレーション台本、確認テストなどを一括生成し、さらに動画研修、集合研修、OJTまで

一元的に管理する仕組みが紹介されています。

私は、こうした動きを見ながら、改めて考えています。

「AIを導入するか、しないか」という議論をしている段階から、

私たちはもう一歩先へ進む必要があるのではないでしょうか。

大切なのは、AIを使って何を効率化し、そこで生まれた時間と力を、

人と組織の成長にどう振り向けるかです。

ALPはこれまで、「真のトータル・ヒューマン・プロモーション」という考え方のもと、

人の思考・感情・身体のバランスを整え、人と組織が持続的に成長できる土台づくりを支援してきました。

AIが急速に進化する今だからこそ、この考え方を新しい時代に合わせて発展させる必要があると感じています。

そこで今回は、これからの組織支援を「AIによる効率化」「継続的な教育」「人間にしかできない体験」

の三つの方向から考えてみたいと思います。

本当に、AI進化のスピードが速いですね!

八尾です 
八尾です 

第一章 各種教材、説明資料などの作成・解析の効率化

――AIによって「作る時間」を減らし、「考える時間」を増やす

企業研修や人材育成のお手伝いをしていると、研修そのもの以上に、

実は多くの時間が「準備」に費やされていることに気づきます。

研修テキストを作る。説明資料を作る。アンケートを集計する。報告書をまとめる。

社内への告知文を作る。研修内容を動画にする。

ここにAIを活用する大きな意味があります。

さらに重要なのが「解析」です。

受講後のアンケートや自由記述なども、AIを活用することで、

単なる満足度の集計だけではなく、「どこで理解が止まっているのか」「どんな不安が多いのか」

「部署によってどのような違いがあるのか」といった傾向をつかみやすくなります。

つまり、作成 → 実施 → 解析 → 改善

という循環を、これまで以上に速く回せる可能性が出てきたのです。

ALPでも、今後こうしたAIの力を活用しながら、研修教材だけでなく、

各種LP、教育動画、広報・説明資料など、組織内外への情報発信を含めた

制作支援を充実させていきたいと考えています。

「AIで作れる」ことと、「相手の心に届く」ことは同じではありません。

AIは非常に優秀です。しかし、「この会社はいま何に困っているのだろう」

「この社員にはどんな言葉なら届くだろう」と考え、

相手の表情や背景まで想像することは、人間の大切な仕事です。

八尾です 
八尾です 

AIには作業を助けてもらい、人間はより本質的な部分に時間を使う。

第二章 AIと連動した連続性のある教育体制の構築

――「研修をやった」で終わらせない人材育成へ

私は長年、企業の研修や人材育成に携わってきました。

その中で、ずっと感じてきた課題があります。

それは、研修が「点」で終わってしまうことです。

人は、一度聞いただけですべてを身につけられるものではないからです。

武道などの場合でも、繰り返し稽古をし、試し、うまくいかず、また考える。

その積み重ねによって、少しずつ自分のものになっていきます。

事前学習 → 集合研修 → 実践 → 振り返り → フォロー学習 → 再実践

という教育の流れを作ることができます。

最近では、動画研修、集合研修、OJTなどを一元管理し、

現場での成長まで「見える化」しようという教育DXの取り組みも進んでいます。

これは中小・中堅企業にとっても非常に大きな意味を持つと私は思います。

ALPがこれまで培ってきた組織活性化、人財育成、リーダー支援、キャリア形成、

心理学的アプローチなどの内容と、AIによる継続的な学習支援を組み合わせる。

そうすれば、単発的な研修から脱皮して、

一年を通して人が育っていく教育体系へ移行することができます。

私はこれからの企業教育では、「何回研修を実施したか」よりも、

社員がどれだけ変化したか

職場でどれだけ実践されたか

組織にどんな変化が生まれたか

が、ますます重要になると考えています。

むしろ、教育を「一度きりのイベント」から「日常の成長プロセス」へと意識を返還させませんか?

八尾です 
八尾です 

第三章 AIでは賄えないオフライン研修の充実

――最後に人を育てるのは、人と人との関わりです

ここまでAI活用について書いてきましたが、最後は少し逆の話をしたいと思います。

AIが進化すればするほど、

私はリアルな場で人と人が関わる教育が、むしろ重要になると考えています。

組織は「システム」だけでは動かない、ということです。

AIが非常に得意なのは「知」の領域です。

膨大な情報を整理し、必要な知識を提示し、考える材料を提供してくれる。

その能力は、これからさらに高まっていくでしょう。

しかし「心」はどうでしょう。そして「体」も同様です。

これからの人材育成は、

「知」はAIも大いに活用する。
「心」と「体」は人間同士のリアルな体験を大切にする。

この組み合わせが重要になるのではないでしょうか。

AIによってオンライン教育を充実させるからこそ、

オフラインでは、人にしかできないことに集中するのです。

AI時代に求められるのは、「AIに負けない人間」を育てることではないと私は思っています。

それこそが、AI時代の「人間力」ではないでしょうか。

AIが進化するほど、会社の中に「人間らしさ」が必要になります。

そして、知・心・体のバランスが整い、一人ひとりが本来持っている可能性を発揮できる組織をつくること。

それは、ALPがこれまで大切にしてきた「人や組織が持続的に成長できる土台づくり」とも重なります。

これから私たちが目指したいのは、AI化そのものではありません。

学びは一度きりではなく、日常の中で継続させる。

そして、人と人が直接向き合う時間は、これまで以上に大切にする。

八尾です 
八尾です 

人財育成の形を、ALPも皆さんと一緒につくっていきたいと思っています。